今年8月に88歳で亡くなったノーベル賞作家トニ・モリスンを偲ぶ

ちなみにこのブログは書き溜めた感想メモを基に書いているものも多く、短期間でこの量を読んでいるわけではありません。念のため。

黒人差別問題に正面から取り組んだ偉大な作家の作品をこの機会に読んでみようと思い立って挑戦してはみたものの、読解力と社会的文化的背景の認識不足により、以下のような薄い感想となってしまいました。まだまだ修行が足りません。

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朝井まかて先生の「落陽」(祥伝社)を読み、2020年は明治神宮鎮座100年と知りました

「落陽」(朝井まかて著 祥伝社)は、忘れがたい古の都を離れ、近代日本発展のために馴染みの無い東京を拠点とされた明治天皇の思いと、その志への敬慕の念を示すべく、永続的な神宮の杜を作ろうとした人々の熱意がシンクロする、筆致爽やかな歴史小説です。

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アメリカ社会の陰の部分を描き出す出色のノンフィクションを二冊!

私はレイモンド・チャンドラーやジェームス・エルロイが結構好きなこともあり、時代を問わずアメリカの裏社会ものをよく読みます。中でも特に印象に残っている作品をご紹介します。勿論チャンドラーやエルロイ作品についてもどこかで書きます。

「ヤバい社会学 一日だけのギャング・リーダー」(スディール・ベンカテッシュ著 東洋経済新報社)は、インド系アメリカ人のおたく大学院生がシカゴの団地に形成されている貧しい住民、ホームレス、売春婦、ヤク中、自治会長、警察、ギャングの微妙なバランスの上に成り立つエコシステムに入り込み、そこで得た日の当たらない社会のあれこれを綴ったノンフィクションです。

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家母長制ってなに?世界は広い! フェニミズム小説「三つ編み」と共に

「女たちの王国:結婚のない母系社会 中国秘境のモソ人と暮らす」(曹惠虹著 草思社)は家父長制の象徴たる華僑系の一族に生まれたシンガポール女性である著者が、法曹界での最高のキャリアから早期退職した後に、中国雲南省に今も残る母系血統を中心に家母長制を維持する村での生活を通して、その稀有な世界観に深く共感して書かれたルポです。

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これぞラテンアメリカ文学! マジックリアリズムのガブリエル・ガルシア=マルケスを3冊

有名だけど読み通した人はそんなにいないという意味ではトルストイの「戦争と平和」に匹敵する「百年の孤独」でノーベル文学賞を受賞したガルシア=マルケス、作品ごとに違う文体に挑戦できる才能はさすがで他の作品も一読の価値有りです。

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おじさんにも若者の気持ちが少しだけ分かった 「Life Shift(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社)

売れていたのは知ってたものの、ちょっと乗り遅れてしまい寝かせていた「Life Shift(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社)を遂に読了。無形資産の積みあがっていないおじさんがライトノベル読みふけっていていいのかと焦る一方、いや若々しさと柔軟性が重要だからそれも必要!、と自分を無理やり納得させた読書体験でした。

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