去年は日本中でクマと人間との遭遇が頻発し、多数の被害が出た大変な一年でした。通常は冬眠期間中のこの時期にもクマの目撃情報がニュースになっており、今年も状況の深刻化が懸念されます。そんなクマ問題の走りとなったのが、たった1頭で牛60頭以上を殺傷したOSO18というコードネームを持つヒグマでした。その前代未聞の被害規模もさることながら、獲物に執着するヒグマでは通常有り得ない、獲物の牛を傷つけるだけで殺さず食べもしない〈愉快犯〉的な行動や、何故だか6~9月のしかも夜間にしか出没しない普通のクマとは異なる活動パターン、仕掛けられた箱罠を巧みに避ける賢さなど、とにかく謎の多い個体として人々の耳目を集めたのを覚えておられる方も多いと思います。