コロナの話ばかりとなり恐縮ですが、先日無精者の金次郎に正義の鉄槌が下る事件が有りましたのでご紹介したいと思います(汗)。ちょうどコロナ罹患が判明した週末に福岡への5年ぶりの帰省を予定しており、故郷の父や妹など親族一同、久々に会えるのを楽しみにしてくれていたのですが、直前のキャンセルとなり申し訳ない結果となってしまいました。9月か10月あたりでの帰省リベンジを心に誓い、改めてホテルや航空券などの予約を試みようと思います。さて、このブログでも書いた通り金次郎は6月22~24日にかけて40℃近い高熱に苦しみ続けていたわけですが、そんな弱り切った重病人と感染に恐れおののく妻というヤバい状態の金次郎家に更なる災禍が降りかかりました。
先ず第一段は、福岡で手土産として配るために予め東京の自宅に配送しておいたお菓子が、全く食欲も出ないのみならずノドが痛過ぎて唾すら飲み込めない金次郎のところに届き、渡す当ての無いお菓子の山が隔離によりスペースがタイトとなっている金次郎の自宅に積みあがるという惨事でした。非常に美味しいお気に入りの洋菓子でしたので本来であれば嬉しい誤算となるところでしたが、何分数家族用のお菓子が独りは戦力外となっている夫婦二人の家に届いたわけで、ブレインフォグなのか頭もよく働かなかったこともあり茫然自失とあいなりました。それでも金次郎が寝込んでいる間に妻がしみじみ消化してくれていたようですが、数日後に意識朦朧の状態からやや回復した段階でもまだまだ山のようなお菓子が手付かずで残っており、本当に途方に暮れました。そして、ここからが無精者の性格が招いた悲劇となるわけですが、会社の同僚や友人に配る予定の福岡のお土産を飛行機に持ち込むのが大変と考えた金次郎は、なんとこのお土産もお取り寄せで予め東京の自宅宛てにデリバリーをオーダーしてしまっていたのです!地元では有名な博多銘菓鶴乃子約70個が洋菓子の山に飲み込まれそうになっている食欲不振の病人のところにどかんと届き、夫婦二人揃ってかなり絶望的な気分になりました(涙)。勿論鶴乃子もまた非常に美味しいお菓子なのですが、マシュマロと黄味あんというコンビネーションのためかやや賞味期限が短く、夫婦で腰を据えてじっくりと食べ尽くすのも難しいですし、帰省もしなかったコロナ野郎が賞味期限切れかけの何の脈絡も無い福岡のお菓子を会社で大量に配りまくるのも違和感甚大と思い、本当にこの鶴乃子の山をどうしようかと苦悩いたしました。でも、こんなに美味しいお菓子を食品ロスにしてしまうのはどうしても心苦しく、1週間ぶりに出社した会社で、説明すると長い話になってしまうので何も聞かずに受け取って欲しいと恥を忍んで業務で関係の深い皆さんに賞味期限ぎりぎりの鶴乃子をぐいぐい押し付けることでどうにか処理することができました(汗)。唐突感しか無いお願いに対し、皆さん快くもらってくださり、しかも滅茶苦茶美味しいとの好評を頂戴し少しは留飲が下がる思いでございました。秋の帰省リベンジの際は無精をするのはきっぱりやめ、真面目にハンドキャリーでお土産を持ち帰ろうと思います。ちなみに我が家では賞味期限が切れてから1週間が経過した鶴乃子をむしゃむしゃと食べ続けております(笑)。
さて本の紹介です。「一線の湖」(砥上裕將著 講談社)はメフィスト賞作で本屋大賞でも2位に入った「線は、僕を描く」(同)の続編となる水墨画をテーマとした感動青春小説です。水墨画家としての壁にぶつかると同時に将来の進路についても悩む主人公の霜介が、真っ直ぐで純粋な小学生に水墨画を教える経験を通じ、水墨画を描く上での重要な真理に気付き成長しながら次なる一歩を踏み出していくという非常にベタな展開であるにも関わらず、何故だかとにかく読んでいて涙が止まらない非常に引き込まれる物語でした。コロナ療養中に読んだのですが、脱水を避けるべく水分を取らねばならぬのにノドの痛みのためにポカリの摂取すらままならず、少なくとも極力身体から水分を出さないようにする必要が有るという健康状態を完全に無視する涙腺崩壊となってしまい、ひからびて死ぬかもと思いました(笑)。基本的には白と黒しか無い筈のモノトーンの水墨画であるにも関わらず、読んでいて瑞々しく描かれた花や風景の様子がイメージとして鮮明に浮かんでくる著者の表現力は凄いと思いました。また、師匠である篠田湖山翁の本質を捉える力と淡々としながらも垣間見える内に秘めたパッションがなかなかに恰好良くて好きでした。キャラ設定もややベタなのですが、それを凌駕する魅力的な登場人物が多数なのもこの作品の力だと思います。
「ペリカン文書」(ジョン・グリシャム著 新潮社 上・下)は約30年前に出版され映画化もされたリーガルサスペンス小説です。二人の米最高裁判事が何者かに殺害された事件の背景を法学部生の主人公ダービー・ショウが興味本位で検証し、出来上がった荒唐無稽とも思える仮説を纏めたレポートがふとしたはずみでFBIやホワイトハウス内で回覧されてしまい、その影響で思いもよらぬ事態が動き出すという内容です。アメリカ政治の闇の深さが本当に恐ろしくなりますが、恋人を爆殺され自らも謎の殺し屋に狙われ逃げ回ることになる美貌の女学生ダービーを映画版で演じているのは若きジュリア・ロバーツで本作は彼女の出世作となっています。ちなみに相手役のごろつき風記者を演じているのはデンゼル・ワシントンでこちらもビッグネームです。大統領が任命する最高裁判事に誰を選ぶかの重要性は日本にいるとなかなか肌感覚として理解するのは難しいのですが、本作ではその意味合いが非常にクリアに理解でき大変勉強になる内容でした。著者ジョン・グリシャムは英会話の先生に紹介してもらったのですが、他にもベストセラーを多数世に出しており、次にどれを読もうかわくわくしながらチョイス中です。
最期に簡単に。こちらも法律関係ですが、「リーガルーキーズ!」(織守きょうや著 新潮社)は弁護士、検事、裁判官の卵である司法修習生を主役に据えたちょっと珍しいリーガルミステリー青春小説です。元弁護士の著者だから描ける修習生の悩みや葛藤が非常にリアルで金次郎からすると雲の上の存在である法曹界の人々が若干身近に感じられて感情移入もスムーズでなかなかのリーダビリティでした。なんとなく近いうちにドラマ化される気がしてなりません。
8月より新たな職務を拝命し、業務内容が少しだけ変わることとなりました。忙しくなってしまって読書及びこのブログを書く時間が限られてしまう事態を心の底から恐れていますが、今年前半だけで200冊読めた貯金を上手く活用しながらなんとか今のペースを維持したいと考えております。
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