金次郎、コロナ罹患後4か月経つも悪臭の記憶に苦しむ

先日、40名ほどが集まる仕事関連の合宿研修に参加したのですが、特に初日夜の懇親会では夜半まで組織の課題や業務上の悩みなどを真剣に議論することができ大変有意義な機会でした。そんな議論は研修所の談話室で軽食をつまみつつ飲みながら進行したのですが、金次郎のコロナ後遺症である嗅覚不全がそんな楽しい懇親会に期せずしてやや影を落とすことになりました。コロナ罹患後既に4か月が経過しているのですが、依然として微妙な臭いをかぎ分けられない8割回復の状態で足踏みしている上に、強い臭いに接した際にその不快度が高ければ高いほど臭いの記憶が数日鼻の中に残り続けるという症状が治りません。

今回は、40人の中年男性が掘りごたつの談話室で熱く議論をしていたわけですが、つまみとしてお新香というか漬物がテーブルに結構並んでおり、部屋の中はそんな漬物の発する強い臭気が充満する空間となってしまっておりました。すると恐ろしいことに、若干臭いの方向性が類似していたからか、それとも金次郎も含む多数のおじさんが発するオーラに呑まれたのか、金次郎のイカれた嗅覚はその強い臭いを過去に嗅いだ中でも最高に不快であった会社のおじさんの足の臭いに転換して記憶してしまったのです。しかもそんな記憶が数日経過しても風化することなく鮮明に鼻孔に残り続けるという悲惨な状況に陥ってしまい、寝ても覚めてもおじさんの足に寄り添われた気分で、自分の足が臭いのではと妻に何度も確認する事態となりもはやノイローゼ状態でした(笑)。直ぐにこのリスクに気付けていれば、主張が強すぎて逆に不快になる香水やハンドクリームの香りで記憶の更新をすることもできたのですが全く思いが至らず、時既に遅しならぬ、足既に臭しの状態となってしまいました(涙)。今はこの臭いの記憶ができるだけ早期に消えてくれることを切に願うばかりです。

そんな嗅覚不全以外は最近非常に体調も良く、体重も順調に落ちておりましたのでかなり前のめりで、いざリベンジと人間ドックを受診して参りました。速報ベースでは体重が4.2㎏減、問題であった悪玉コレステロールも23ポイント減ということで概ね良い結果だったのですが、最大の目標として掲げていた脂肪肝は今回も退治できずでした(涙)。だいぶ体重も減ったので少しはマシな肝臓になっていませんかとしつこく担当の先生に聞くも、「うーん、ちょっと白いところが薄くなっている気がしないこともないと言えなくもないですね」という無理くりのコメントを頂戴する始末で今年も敢え無く敗れ去ることとなりました。改めて20歳時点の体重にまでは減らせる筈との無理難題を突き付けられ、次なる1年で最大5㎏を目標に減量を継続することとなりました(涙)。いつもは人間ドックの後は美味しいケーキを山ほど食べることにしていたものの、今年はテンションが上がらずワゴンセールでやや安くなっていたシャインマスカットを爆食いすることで気持ちの整理を付けました。一番落ちにくいとされる脇腹ですら結構シャープになってきたのでこれ以上どこを削ればいいのか五里霧中ですが、とにかくあと1年頑張ってみます。読者の皆さんには完全にどうでもいい話かとは思いますが(笑)、応援いただけますと幸いです。

さて本の紹介です。王様のブランチBOOKコーナーで紹介されていた「禁忌の子」(山口未桜著 東京創元社)は鮎川哲也賞を受賞したミステリーです。救急医である武田が担当した心肺停止の患者がなんと武田本人に瓜二つという衝撃の場面から始まる物語は、医療サスペンスであると同時に本格ミステリーとしても一定の水準をクリアしている秀作でした。特に容疑者の名前に緑川や赤坂など全て色が入っているあたりは本格っぽくて好ましかったです(笑)。結局死亡が確認されることとなったその患者は身元不明のままで、自分と同じ顔の死体がいったい誰なのか、どういう経緯で死亡するに至ったのかが気になって仕方の無い武田は探偵役の同僚である城崎と共に自ら調査を進めていきますが、そんな中キーパーソンと思われる人物が事件に巻き込まれるという王道のサスペンス展開で読む側も気になって仕方が有りません。後半に入りストーリーが謎の核心に迫っていくにつれ話の内容がどんどん重くなっていくので読み通すのが少しきついと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもタイトルからして結構重い感じですし、そういう心構えで最後まで読んで賛否の分かれるであろうラストをじっくり噛み締めていただければと思います。

「ムーンライト・イン」(中島京子著 KADOKAWA)は高原のペンションになんとなく集まって共同生活を始めることになった老若男女5人が、ムーンライト・フリット(夜逃げ)を迫られたそれぞれの過去と向き合い、苦悩しながら人生の次なるステージを見定めどうにか進んでいくというお話です。美しい風景と心地よい気候が楽しめる高原ペンションでの中高年によるシェアハウス生活にはなかなかに魅力的な要素が詰め込まれておりやや心が動きましたが、二人ともインドア引きこもりタイプで快適ゾーンの狭い金次郎夫婦にはハードルが高過ぎると瞬殺でその可能性は心の中から消しました(笑)。登場人物の心の動きをふんわりとしたタッチで細やかに描き出す中島先生らしさが存分に楽しめる作品でおすすめです。

「徳川海上権力論」(小川雄著 講談社)は地政学の概念を創出したとされる名著「マハン海上権力史論」(アルフレッド・マハン著 原書房)を想起させるタイトルに惹かれ購入いたしました。徳川家が三河地方の小勢力から東海地方に領地を拡げ、関東に転封された後に関ヶ原の戦に勝利して幕藩体制を構築する過程において、様々な海賊勢力とも提携しながら如何にして水軍を拡充し、その水軍力が歴史上どのような意味を持っていたかについて解説する内容となっております。日本史の授業では主に陸戦について学ぶので、小牧・長久手の戦いや小田原攻めにおける海戦についてなど全く初見の情報が多く、登場する武将のラインアップも陸とは全く違って歴史の奥深さが感じられ、歴史好きの方には勿論、そうでない方にも学びの多い一冊になると思います。向井氏、小浜氏、九鬼氏、千賀氏、間宮氏などは海賊の流れで、小笠原氏や戸田氏も海上勢力にルーツが有るというのは新鮮でした。江戸期に入っても代々船手頭を勤めた向井氏が、うちの近所の八丁堀あたりに屋敷を与えられていて、江戸前の船の航行に目を光らせていたというのは興味深かったです。情報量が非常に多い本で全く内容を消化できていないので、改めて時間を取ってじっくりと読みたいと感じておりますが、そういう第二積読本が莫大に積み上がっているのでいつになることやらです(汗)。

寿司の神様の最後の弟子として有名な渡部さんのお店が銀座5丁目から4丁目に移転して今月新装オープンとなりました。早速訪問してきましたが、相変わらず気迫のこもった美味しいお寿司を出していただき大満足いたしました。これから脂が乗ってきて魚が美味しくなる季節になりますのでお寿司食べ歩きをするのが楽しみです。

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投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

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