金次郎、持病の耳鳴りに自分なりに対処

かなり以前から耳の近辺でキーンという音がする所謂耳鳴りの症状が有るのですが、耳鼻科にかかっても原因がよく分からずなかなか治らない厄介な不調です。幸い金次郎の場合は併発することが多いとされる突発性難聴の症状は出ておらず聴力には問題が無いので良いものの、特に静かな場所や就寝時には音が大きくなりがちで困る場合が有ります。日本人の4人に1人は何らかの症状が有るという国民病の耳鳴りですが、勿論海外でもメジャーな症状らしく英会話の授業でもmy ears are ringingで普通に通じます。正式名称はtinnitusという耳慣れぬ単語なのだそうで、発音も含めこちらを使って通じるかどうかは全く自信が有りません(汗)。

なかなか治らぬ耳鳴りですが、金次郎がその軽減に一番効くと思って実行しているのが、シンプルではあるものの基本に忠実に深呼吸です。経験的には、耳鳴りがする→気になって神経が過敏になる→ストレスで耳鳴りが大きくなる、という悪循環が最も良くないので、とにかく気持ちを落ち着けるためにしっかりおへその辺りを意識して息を吸ってからその倍ぐらいの時間をかけてゆっくりと吐くというプロセスを心掛けると良いと思います。横隔膜の緊張を和らげるとされている足の親指と人差し指の骨が交差する場所の少し手前(つま先側)のツボを押すと、呼吸が楽になるので併用するとより効果が増すように感じています。その他にも、耳たぶを上下、前後、真横に引っ張る、耳の周囲を揉む、リンパ液などの循環を良くするために1日2リットル程度の水分を取りつつ適度な運動をするなどが効果的とされています。更に、金次郎は通常やっている毎日40分程度の踏み台昇降に最近大きな腕振りを加えてみましたが、耳鳴りの改善はともかく、お腹周りがかなりシャープに痩せてきて思わぬ副産物にほくほくしております(笑)。とにかく、症状には必ず慣れてくるので気にし過ぎないこと、やや情報の洪水に溺れそうにはなりますが、ネットや書籍で紹介されている対処法の中から自分に合うものを見つけられるよう色々と試してみることが先ずは第一歩かと思います。そんな中で、少しでも音が小さく、トーンが低く、連続していた音が途切れ途切れになるようなやり方を見つけられたら短期的な症状の浮き沈みは気にせずに、できるだけ定期的に続けて能動的に対処できていると自分に言い聞かせて気持ちを落ち着けるようにするというのが金次郎なりの対応です。科学的根拠は無いのであくまでも感覚的な話となってしまいますが、何かの参考になれば幸いです。

さて本の紹介です。ドラマにもなり話題となった海堂尊先生のメディカルエンタメシリーズである「ブラックペアン」関連作品を読んでみました。海堂先生はこのシリーズを「バブル三部作」と呼んでおられるそうですが、その前日譚となる近刊の「プラチナハーケン1980」と合わせ四部作になっています。「ブラックペアン1988」(海堂尊著 講談社)は海堂先生の他作品同様に東海地方の架空都市である桜宮市を舞台に、東城大学外科教室で繰り広げられる権力闘争を描き、増大する医療費の問題や医師の育成を含め医療とはどうあるべきかを問いかける内容になっています。新術式であるスナイプを引っ提げ帝華大学からやってきた高階と〈オペ室の悪魔〉と呼ばれる渡海との対立を軸にストーリーは展開しますが、全てを自らの掌中で操ろうとする〈神の手〉佐伯教授の深謀遠慮ぶり、そして渡海の父親も関係していると思われる佐伯の過去に関する謎も読みどころとなっています。お決まりの病院内選挙絡みの暗闘も生々しく、これが結構リアルだとすると治療に専念して欲しいと切に願わずにはいられません。

「ブレイズメス1990」(同)の主人公は天才心臓外科医である天城ですが、なんと彼はモナコ公国で金持ちのみを相手にその腕を振るう金の亡者として登場します。フランス語を操るキザな天城のキャラが最初は鼻に付きますが、読み進めるうちに彼が内に秘めた思いが少しずつ明らかになり次第に目が離せなくなってきます。世界で唯一彼にしかできないダイレクト・アナストモーシス(直接吻合法)での心臓手術を武器に、佐伯教授が打ち出した医療改革の目玉となるスリジエ・ハートセンターの実現に向け動き出す天城でしたが、登場人物それぞれが思い描く医療の将来像が食い違う中で物語は不穏な雰囲気をはらみながら展開していきます。人の命とカネを天秤にかけざるを得ない医療の理想と現実の間で葛藤する若き医師である世良の苦悩と成長にも注目して読むとより面白いと思います。

「スリジエセンター1991」(同)では、前作で見事に公開オペを成功させた天城が一気にスリジエ・ハートセンターの開設に向け突き進むのかと思いきや、そこは旧弊な医療界のこと、様々な反対勢力の抵抗に遭い構想はなかなか前に進みません。そんな中で実施された2度目の公開オペで思わぬ事態が出来し天才天城が大ピンチに陥ります。天城と手術スタッフがこの危機をどう乗り越えるのか、そしてその後に待ち受ける悲しい結末を世良はどう受け止めるのか、日本の医療の未来を暗示するシリーズ完結編をご堪能いただければと思います。金次郎は諸事情によりこちらを「ブレイズメス」より先に読んでしまったのですが完全に失敗でした(涙)。

「プラチナハーケン1980」(同)は「ブラックペアン」の前日譚で、若き天才である渡海が如何にして〈オペ室の悪魔〉へと変貌を遂げるに至ったかの経緯がある程度語られます。海堂先生の数々のクロスオーバー作品を総称して「桜宮サーガ」と呼ぶそうですが、全てはこの作品から始まっています。海堂先生の代表作である「チーム・バチスタの栄光」シリーズはほぼ読破したのですが、この「バブル三部作」+1の登場人物達がどのような後半生を送ったのかを意識しながら改めて読み返したいと思います。海堂作品未読の方は先ずは上記4作から読み始められることを強くおすすめします。

今回は医療関係ということで最後に簡単に「イシュタムの手 法医学教授・上杉永久子」(小松亜由美著 小学館)を紹介しておきます。この本の著者である小松先生はなんと現役の解剖技官で、遺体の検案や司法解剖の様子が非常にリアルに生々しく描かれます。結構グロい描写が多く、場面をイメージしながらそのまま読むと辛くなってくるのですが、適宜差し挟まれる登場人物の秋田弁の癒し効果が抜群で意外とすんなり読めました。ミステリーとして凄く手が込んでいるというわけではないものの、主要人物達の過去、青春や恋愛要素もバランスよく盛り込まれており医学的知識に裏打ちされた重厚感も有るので、エンタメ小説としてはまとまりが良くすっきりと読めました。

先日参列した結婚披露宴ではなんと主賓テーブルの末席に座らせていただくという栄誉にあずかり、更に司会の方に本屋大賞予想対決について宣伝していただくという有難い機会となりました(笑)。同じテーブルに座っていた会社同僚が、高級ホテルの高級酒に目がくらみおかわりをしまくった結果、クライマックスである新婦のお手紙の場面で居眠りするという醜態を晒しておりました。主賓テーブルの責任として、しんみりした場面でKYに爆笑してしまうのを堪えきった自分を褒めてあげたいです(笑)。

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投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

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