金次郎、新たな趣味メロン食べ比べに目覚める

以前このブログでお高いシャインマスカットを清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入したエピソードについて書きました(笑)。勿論金次郎はぶどう大好き中年なのですが、実はメロンも大好きで、今回も父の日ギフト用に陳列されていた高級メロンに気づいてしまいどうしても我慢できず、父でも何でもない自分のために買って自宅で食べるという飛び降り事案をまたもや発生させてしまいました(汗)。今回購入したのは静岡県産のマスクメロンでしたが、これは別名アールスメロンとも呼ばれ、アールスフェイバリットという元々の名前の伯爵のお気に入りという由来にふさわしい上品な美味しさに感動しました。

そして感動してみて改めて自分のメロン好きぶりに気づき、今後はメロンの食べ比べを残った人生での新たな趣味にしようと思い立って、先ずはその基礎情報について調べてみることから始めてみました。大まかなメロンの分類としてはネット系とノーネット系、青赤白の果肉の色、ガラス温室・ビニールハウス・路地という栽培方法の違いによるのが代表的なのだそうで、マスクメロンはネット系青肉種の温室栽培に分類され、なんと一般的なメロンの旬である4月~7月という期間に関係無く一年中食べられるようでナイスな発見でした。このネット系青肉種には他にもアンデスメロンやイバラキングといった品種が有り試してみたいところですが、死ぬまでに一度食べてみたいのはマスクメロンの最高峰とされる静岡特産のクラウンメロンの中でも1000個に1個という厳選に厳選を重ねたブランド品種〈富士〉です!いったい幾らするのか怖くて調べておりませんが、何とかイベントを見つけて味わう機会を作りたいと画策しております。とりあえず妻に認めてもらえそうなターゲットはあと数年に迫った銀婚式でしょうか。意外にもメロンには他にもたくさんの種類が有るのですが、有名なところではネット系赤肉種の代表選手である夕張メロンが挙げられます。独特の香りと繊維質の少ないなめらかな果肉が特徴という説明を読んでいるだけで直ぐにでも食べたくなってしまいました。この種類にはルピアレッドやレノン、オレンジハートといった聞いたことの無い品種も多く、食べ比べが楽しみでしょうがありません。ネット系白肉種には全国的に流通していないものが多く、京都の新芳露や山形のグランドールなどの希少種を是非現地に赴いて味わってみたいところです。ちなみにネット系のネットとはお気付きの通り果皮表面の網目模様のことですが、これは栽培の過程で水や肥料の与え方を調整することで果皮と果肉の成長にギャップが生じ、果肉だけが成長した結果果皮表面に現れるひび割れを修復しようとしてできるかさぶたのようなものなのだそうです。メロンにかかるストレスが糖度を高めると言われていますが、きめの細かいくっきりとした網目模様はその効果が満遍なく確りと行き渡っている証拠であり、美味しいメロンを見分ける一つのポイントと言えると思います。勿論ノーネット系が美味しくないというわけではなく単に種類の違いの問題かと思いますが、こちらはプリンスメロンやホームランメロン、ハニーデューなどが有名です。マスクメロンは1株から1玉しか栽培せず他に実が付いても摘果してしまいますが、プリンスメロンは1株から多数の収穫をするため価格もお手頃になるというコスト構造を今回学びました。ちなみに前菜でよく供される生ハムメロンは、元々ヨーロッパでは甘味も少なく果肉も固めでどちらかというときゅうりに近いカンタロープメロンを使っていたのだそうで、糖度高めに品種改良された日本のメロンとはなんとなく相性が悪いというのは肌感覚とも合致します。さほど熟していないマクワウリを使うと生ハムの塩味とマッチして美味しくできるのだそうです。

さて本の紹介です。「人間標本」(湊かなえ著 KADOKAWA)はイヤミスの女王と呼ばれる湊先生が〈嫌な気分〉を超越し、気持ち悪くて怖くて哀しいというネガティブな読後感の最高到達点に辿り着いた〈ネガミス〉ジャンルを切り拓く衝撃作でした。ミステリーなので内容について触れることはできませんが、蝶と人間の色覚が異なるように、自分と他人では世界の見え様が違うのかもしれないと気づかされた瞬間の驚きを是非ご堪能いただきたい作品です。ただ、結構グロい描写が多く、それを気持ち悪いと思う可能性の有る方にはあまりお勧めできません(汗)。

「ピコラエヴィッチ紙幣 日本人が発行したルーブル札の謎」(熊谷敬太郎著 ダイヤモンド社)は、戦争の足音もまだ遠く割と平和で華やかであったとされる大正時代に、ロシア極東の小さな町であるニコラエフスク・ナ・アムーレ(尼港)に赴任した印刷工である黒川の視点で、ロシア赤色革命に関連して日本人も多数巻き込まれた尼港事件と呼ばれる歴史的な惨禍を描いた悲恋物語です。農業ではよく有る仕組みですが、日本企業である島田商会はロシア漁民に対し漁をするのに必要な漁網等を調達する資金を予め貸し付け、収穫されるサケ・マスを優先的に引き取りながら債権を回収しつつ莫大な収益を上げるというスキームを作り上げ大きな成功を収めていました。そんな融資や代金決済の基盤となるべき貨幣であるルーブルの価値がロシア革命前後の混乱の影響で暴落を続け使いづらくなったことから、島田商会が代替策として編み出したウルトラCが自ら貨幣を発行するという離れ業だったわけです。商品流通の中で貨幣というものの果たす役割について改めて考えさせられ勉強になりましたし、本来ニコラエヴィッチと印刷されるべきところを誤植によりピコラエヴィッチとおかしな印字がされていたにも関わらず流通そのものには問題が無かったという点は貨幣の本質の一端を示していると感じました。シベリアの僻地で周辺経済圏と交流が少なく、更に冬期の数か月は雪によって外部との接触が遮断される点がかかる独自貨幣の流通を可能にしたのだと思いますが、その元締めを日本人が担っていたという史実や、結末は悲しいものとなりますが、今から100年以上も前にロシア極東で力強く栄えた日本人街の存在には大いなるロマンを感じました。

「大阪淀屋橋ツインタワービル闇事件」(秋山健太郎著 さくら舎)は建設コンサル、土地売買仲介を手掛ける著者が業界トップ企業であるD社との揉め事について赤裸々にその詳細を記した暴露本です。愛媛の新居浜西高校出身の著者が高校同窓の誼でD社社長(当時)のために苦心惨憺し大阪の一等地売買の仲介に漕ぎ着けたにもかかわらず、その契約が反故にされたとの恨み節が繰り返し述べられています。また、その契約不履行という事実を補強するためにD社のガバナンス体制の不備につき過去に自らが経験した事例を挙げながら解説してあり、その恨みの深さが伺えます(笑)。ここで記載されていることが事実かどうかは検証しようが無いですが、大規模不動産開発がどのような手順で進められるのかについてイメージを持つにはかなり参考になる内容で、昨今のマンション高騰により東京でも似たような策謀が多数潜行しているのかと思うと少し恐ろしくなりました。

視聴率的にはコケているようですが、テレビ朝日系で放映されているドラマ「Believe 君にかける橋」は木村拓哉臭が大変濃く、金次郎世代は怖いもの見たさでどうしても目が離せず妻と共に歓声を上げながら観賞してしまっております(笑)。先日木村テイストの強いデニムを購入してしまいました(笑)。

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投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

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