金次郎、新年早々2024年を大反省

少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も本の紹介は勿論のこと、読者の皆さんが少しでもニヤけられるような記事を書くことを心がけて頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします。いきなりのうんちくで恐縮ですが(笑)、ケンブリッジ辞書が選ぶ2024年の〈今年の英単語〉に選ばれたのは、目標達成のイメージを思い描くことでその実現に近付くという意味のmanifestでした。一方、金次郎の2024年はというと、かなりmanifestでない1年となってしまい、年頭のブログはそんな不甲斐なさを振り返っての反省からスタートすることと相成りました(汗)。

とにかく昨年の年初に設定した抱負がほぼ達成できていない為体で、2025年はかなり頑張らないと情けない口だけ野郎が確定してしまうので背水の陣の危機感で臨もうと思います。これが抱負で良いのかと思いつつ筆頭に掲げた夫婦での海外旅行は計画すらできず、達成度ゼロの悲しい結果でした。今年は3月末で勤続30年となりますので、妻への感謝の気持ちも込めて引き続きフライト7時間圏内の韓国、台湾、シンガポール、ハワイなどをターゲットに実現を目指したいと思います。昨年ようやくスマホに換えたことで機内でも簡単に読書ができるようになり、ある程度読書量の維持と旅行の両立が可能になったことはモチベーション的にはひそかに大きいと感じております。2番目に挙げていたAさんとの国内旅行については楽しい遊び100%の目標であったためかコロナ罹患という危機は有ったもののばっちり達成することができ、無事7月に郡山のナイスな温泉でリラックスすることができました(今年の初夏の温泉旅は未踏の地・福島!前編後編)。今年もまたAさんご夫妻とご一緒できるのを楽しみに日々過ごしていこうと思います。3番目にようやくそれらしい自己研鑽的な目標が出てきますが、英語力向上を目指し最低1冊の洋書を原文で読破するというものでした。ありきたり過ぎるミスで情けないですが、目標設定時にモチベーションが溢れ過ぎてしまい最悪のテキスト選択をしてしまったせいで数ページしか読めず挫折するという、52年の人生でも最低レベルのお恥ずかしい結果になってしまいました。今年は中年の意地でこの目標をキープしますが、全ての英会話講師に眉を顰められ無謀と反対された昨年の課題図書「華麗なるギャツビー」は速攻諦めて簡易かつ短めのヤングアダルトジャンルの作品から選択したいと思います。体重のコントロールと人間ドック時の数値改善という目標はある程度達成できましたので、今年は10月の検査までにもう少し減量して脂肪肝の根治を目指したいと思います。本ブログに新企画を導入するという目論見は、じっくり考える時間が無かったことも有り、こちらも達成度ゼロとなりました(涙)。このところ、やや本ブログのPVが伸び悩んでいるのもそんなマンネリ化が原因かもしれませんので、ビジネスなのか創作なのか、はたまた新たな切り口での読書感想へのチャレンジなのかなど色々と考えていきたいと思います。結局カラオケ再開という目標もまったく達成できず、気付けば2020年以降5年以上もカラオケ断ちが続いております。もはやカラオケに必要な筋力が初期化状態となっておりますので、今年は大口を叩かずリハビリ程度から地味に始めようと思います。先ずはモチベーションを上げようと紅白をしっかり視聴することから始めましたが、Mrs. GREEN APPLEの歌唱力もさることながらその〈売れてます感〉にやや当てられ出鼻を挫かれました(笑)。米津玄師、Superflyは相変わらず素晴らしかったですが、何と言っても圧巻であったのは玉置浩二大明神のパフォーマンスで、これはあやからねばと妻と共にファンクラブに入会し今年1年の幸運を祈念いたしました(笑)。

さて本の紹介です。2024年の王様のブランチBOOK大賞に輝いたのは金子玲介先生のメフィスト賞受賞作である「死んだ山田と教室」(講談社)でした。ある男子校の二年E組の中心人物で、面白くて思いやりも有る上に勉強もできる人気者であった山田が突然の交通事故に遭い亡くなってしまうところから物語は始まります。クラスの皆がまた山田に会いたい、山田と話したいという喪失感を抱えていたところに、突然校内放送などを流す教室のスピーカーに山田が憑依し再び山田とのコミュニケーションが可能になるという奇想天外な展開となるわけですが、最初は盛り上がっていた教室も次第に山田への思いや距離感、魂となった山田への関わり方などに対する考え方の相違から温度差が生まれぎくしゃくした感じが拡がっていきます。誰しも心に抱いている大切な過去の思い出を、時々思い出して懐かしむ対象とするのか、人生を送る上での基軸として自らの中心に据えるのかは人それぞれなのですが、これを〈思い出=山田〉の視点で眺め直すという試みを通じて、人間の認知というものの恣意性にまで踏み込んで表現しようとした意欲作だと感じました。男子高校生が繰り広げるおバカな会話の面白さは、質はともかく破壊力抜群でそれこそ本当に懐かしいですが、一人教室に取り残される山田の存在が、中年となった金次郎自身が折に触れてそんな時代への距離を切なさと共に感じている心境とシンクロしており、まだまだお若い金子先生はどうしてこの気持ちに共感できるのだろうと驚嘆しつつ読みました。

実はこの「死んだ~」はシリーズっぽくなっておりまして、「死んだ石井の大群」(同)、「死んだ木村を上演」(同)の2冊が出版されております(笑)。「死んだ石井~」は、閉ざされた白い部屋の中に333人の石井が集められ生き残りを賭けたデスゲームを繰り広げる一方で、依頼を受けた探偵2人が行方不明となっている石井有一という役者を探すストーリーが同時並行的に進んでいきます。こちらは青春や死生観をテーマとした「死んだ山田~」とは趣が全く異なり、謎、伏線、どんでん返しといったサスペンスに思い切り振った内容となっており金子先生の多才ぶりを見せつけられる作品でした。

「死んだ木村~」は8年前に自殺したとされる啓栄大学演劇研究会の木村の死について、その場に立ち会った演研同期の4人に木村の死の真実を知りたければ現場となった旅館に来るよう脅迫状が届くところから物語が始まります。それぞれが秘密を抱える4人が8年前の合宿で起きた出来事を同じ場所で再現劇として演じる中で明らかにしていく展開は、新たな表現の試みとは感じるものの、誰の発言なのかが分かりにくく注意深く読まないと筋が追えなくなりそうでやや苦労いたしました。それぞれが取り繕っている表の顔が徐々に崩壊し、8年前の真相をあぶり出そうとする試みの中で登場人物達が隠してきた本音が遠慮会釈無くぶちまけられるクライマックスは圧巻の内容でした。ただ、ストーリーもさることながら、途中で差し挟まれる演技論や演劇とテレビドラマの関係についての論争といったディテールの方が金次郎は好みだったかもしれません。

2020年の374冊、21年の392冊、22年の379冊、23年の375冊に続き、24年の384冊と1日1冊の目標は達成することができました。ただ、24年前半が205冊とハイペースだったのに対し、後半は179冊と1日1冊を下回るペースとなっており、今年は隙間時間の更なる活用がテーマとなりそうです。会社で昼休みの読書中に寝落ちしている金次郎を見かけた方は遠慮なく叩き起こしていただければと思います(笑)。

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投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

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