金次郎、人間ドックで完全リベンジを果たす

去年の7月以降今年5月のクロージングまでずっと携わってきたプロジェクトのストレスからか、少量ずつならいいだろうと自分に言い訳をしながら、大好きなスイーツ間食を繰り返してきたつけが回り、約3か月前の7月に体重を計測したところ昨年10月の人間ドック時からなんと3㎏も増量してしまっておりました(涙)。脇腹に贅肉がついてしまっていることには薄々気付いてはいたものの、プランクで筋肉がついたせいだろう、タイトめな服を着ているからそう感じるだけなのでは、などと現実から目を背け自分を偽ってきたことを心から後悔いたしました。そこで一念発起して、10月14日に予約してある人間ドックまでにマイナス3㎏の減量を実現しついでに脂肪肝も治してしまうという高い目標を掲げ、この3か月というもの必死に取り組んで参りました。

と言っても、①通常1日1回にしていた約40分の踏み台昇降運動(フミショー)を1日2回に増やしつつ、その途中で時折大きな腕振りを加える、②間食のスイーツは基本全部やめて甘い物は果物で我慢する、③既に殆ど飲んでいませんでしたが禁酒の徹底を継続する、を地道に実践するという愚直かつ代わり映えのしないルーチンをこなしているだけで特段コストをかけたりはしませんでした。敢えて目に見える変化を挙げるとすると、①の腕振りの追加によって、客観的に見て危ない人の領域に一歩踏み込んだと自分でも認めざるを得なくなった点でしょうか(汗)。最初のうちは毎日2回のフミショーが地味にきつい上に体重も全く落ちず、頭に浮かぶ50代の限界を打ち消す毎日でかなりストレスでしたが、8月半ばぐらいからこのフミショーをエアコンを切って締め切った部屋でやるようになってから発汗量が増したためか徐々に効果が出始め、終盤に体調を崩して運動ができないピンチに見舞われつつも、なんとか今回のドック時には2.5㎏減らすことができほぼ目標達成となりました。1年前より体重は少し増えたのに腹囲が変わらず体脂肪率もほぼ増えていなかった結果には地味に自分を褒めたくなりました。また、脂肪肝こそ治っていなかったものの(涙)、シンガポールから帰国して約20年間ほぼ毎年上限値である139を超え続けていた悪玉コレステロールが正常値の130まで大きく下がり(この5年は151、150、150、173、150)、尿酸値もばっちり標準の範囲内に収まり血液検査の結果はオールAとなりました。大きく太るきっかけとなったシンガポール駐在開始からの23年で最も健康な身体を手に入れることとなり、なんと30歳時に受けた2002年の渡航前健診の際とほぼ同じ数値です!結婚してからも満23年ですので、妻がこれまで見てきた中で最も健康な金次郎ということになります(笑)。恒例の医師面談は奇跡的に3年連続同じ先生で、このブログでも書いた通り、かつてフミショーの効果を全否定し金次郎のプライドを激しく傷つけた宿敵でしたが、ご本人はもちろんそんなことは覚えておられず、今回の好結果を見て悪玉コレステロールが下がっているので脂肪肝も徐々に良くなっていくと思いますよ、と完全肯定のコメントをしてもらい、金次郎は密かに心中で留飲を下げておりました(笑)。50代となり本当に一度増えた体重を落とすのに苦労するのが肌身に沁みておりますので、来年は同じ過ちを繰り返すことのないよう、今回のドックをゴールとせずにあと1㎏程度は減らすべくややハードな運動とスイーツ減量を断固継続したいと思います。ただ、早速お汁粉をいただいてしまいましたし、ナシとブドウの後はリンゴそしてイチゴと美味しいフルーツは季節ごとに巡ってきますし、11月は前パティシエ追悼も兼ねてリリエンベルグのシュトーレンを食べまくらねばならないので前途多難ではあります(汗)。

さて本の紹介です。「エピクロスの処方箋」(夏川草介著 水鈴社)は本屋大賞2024でも上位に入った「スピノザの診察室」(同)の続編です。抜群の内視鏡技術を持つスーパードクターでありながら、若くして亡くなった妹の忘れ形見の甥っ子との生活のために市井の病院での勤務を選んだ雄町のカッコ良さが更に際立つ仕上がりになっています。会社の昼休みに読んでいたのですが、このまま読み進めるとオフィスで泣いている中年を晒すことになると慌てて読むのをやめました(笑)。前作のテーマであったスピノザの哲学は難解過ぎた感が有り、その反省からか今回はもう少し哲学がシンプルなエピクロスが取り上げられています。一般的には快楽主義を唱えたとされるエピクロスですが、あくまで自然で必要な欲求のみを追求した結果の心の平穏を〈幸福〉として重視するというのが彼の本来の思想であり、これが雄町の実践する〈看取り医療〉を通じて患者の心に寄り添う姿勢や、大学病院での地位や名声に執着しない立場と重ね合わせて描かれており分かり易いです。大学病院での研究を通じて医療技術を発展させることは、臨床の現場で一人一人の患者と向き合うよりも多くの命を救える可能性が有るとの議論に、患者の心に寄り添うことに比べれば技術の巧拙など取るに足らないと言い切る雄町の超然とした態度が前作よりも更に清々しく感動いたしました。京都の街並みや銘菓の描写も非常に味わい深いですし、ほのかなラブストーリーの萌芽も見られ、夏川先生の「時間はかかっても書き続けていきたいシリーズ」という王様のブランチ出演時のコメントに期待し続編を待ちたいと思います。

「羊殺しの巫女たち」(杉井光著 KADOKAWA)は、山に囲まれた寒村である早蕨部村を舞台に、12年に一度行われる〈おひつじ様〉を迎える因習的な祭に執着する村人たちと、それに抗おうとする巫女に選ばれた6人の同級生を描いたホラーミステリーです。12年前の祭の日の約束を拠り所に村に集う6人でしたが、山で異常な変死体が発見されるなど不穏な雰囲気の中物語は進んでいきます。12年前と現在が交互に語られる構造が終盤に向け緊迫感を加速させる効果を生んでいて巧いですが、オカルト的な内容と思わせておいて最後は辻褄を合わせて着地するのかと思いきや、結構しっかり最後までオカルトでちょっと想定と違いました。勿論、ホラーミステリーとしてきちんと怖いですし、どんでん返しも効いていて上質なエンタメ作品としておすすめできる一冊でした。

「論点解説 日本の安全保障」(秋山昌廣・小黒一正編 日本経済新聞出版)では、ウクライナ紛争、台湾有事の懸念、北朝鮮問題など、地政学リスクが高まる国際社会において、我が国が抱える安全保障上の課題を17の論点に分け解説する内容となっています。この本を読むと、単純に憲法改正して自衛隊を合法化し防衛費を増額して装備を充実させるだけでは解決しない国防上の課題が突き付けられる感覚で、最近の国政選挙や自民党総裁選で外交や国防が主要テーマとして挙がっていない現状を愁う気持ちになります。特に、人口減少に歯止めの効かない日本での自衛隊員の絶対数確保はかなり深刻な問題ですし、ITと兵器技術を両輪として開発していくことが必須である現代の軍事競争において、凄まじいスピードで進化する技術革新にどうキャッチアップしていくかなど頭が痛い問題が多いと改めて認識いたしました。論点1「不足する自衛隊員の問題にどう対処するか」、論点2「有事の財源調達をどうするか」、論点6「日米同盟はどのように強化すべきか」、論点11「国家安全保障を支えるために、国民にはどのような意識が必要か」、論点13「気候変動による施設・装備・運用への影響にどう対処するか」などのテーマは特に興味深く読みました。

人間ドックで骨密度測定が有料オプションとなり特に気にせずお願いしたのですが、お値段を聞いて、え?!あの検査にそんなにお金かかるの?と呆然といたしました(笑)。

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投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

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