先日の人間ドック後の面談で、悪玉コレステロールが高い、脂肪肝に改善傾向が見られない、体重が増えているようだが運動はしているのかとたたみかけられ、不足していたタンパク質の摂取量を増やすことで栄養バランスを改善しようとした結果筋肉量が増えて体重増に繋がっていると思われることや、毎日踏み台昇降運動を30~40分×2セットを目標に続けていて運動は足りていること等を必死で説明したのですが、「犯罪者は口を揃えて自分はやってないと言うんだよ」と取調室で言い放つ刑事のように聞く耳無しの非常に冷ややかな対応をされました。
金次郎はこの15年間、踏み台昇降運動で体重をコントロールしており実績があるにも関わらず、そんなのは有酸素運動ではないと鼻で笑われ、問診票の20歳時の体重記入欄に体育会に所属し運動に明け暮れていたためガリガリであった時期の参考になりそうにない52キロを記載したところ、背景を何ら確認すること無くそのレベルまでは体重を落とせる筈と木で鼻を括ったような心のこもらぬコメントまでされ、非常に不愉快な気分になりました。確かに前回の検査からこの1年というもの、リリエンベルグの美味しいスイーツにはじまり、焼き鳥、寿司、イタリアン、焼肉と食道楽の限りを尽くしてきたことはこのブログにも書いており読者の皆さんは〈自業自得〉、〈身から出た錆〉、〈逆ぎれ〉、〈クレーマー〉などの感想をお持ちになるかもしれませんが(笑)、金次郎としてはそんな医師並びに保健師の問答無用で有罪判定するかのような態度を思い出すたびに怒りが蘇り、絶対に次回までに数値を改善してこれまでやってきた運動の体重コントロール効果を証明しようと心に決めました。勿論この半年で取り組んできたタンパク質摂取法にやや問題が有った点は反省しており、プロテインは一日2回から1回に、プロテインを飲む際の牛乳を低脂肪乳に、卵も一日2個から1個に、一日2~3カップ摂取していたヨーグルトを1カップ(75グラム)にそれぞれ減らしました。すると、運動量はそれほど変えていないにも関わらず、1か月でみるみる体重は落ち、既にドック時から1.5キロほど減量に成功しております。以前からやっているシャドーボクシング、インナーマッスルを鍛える前・右・左のプランクも継続しており、お腹周りも少しすっきりして参りました。結構やっていた拳立て伏せ、指立て伏せの量をかなり減らして余分な上半身の筋肉を落とす調整も奏功している気がします。まだ次回の人間ドックまで11か月も有るので全く予断を許しませんが、とりあえず効果の出ているこのメソッドに引き続き取り組んで、同じ医師・保健師に当たる確率は極小ではあるものの、次回は見違えるスタイルと圧倒的に健康的な数値を見せつけて心のマウンティングを達成しようと思います。ここまで書いたところで思い出しましたが、1年前にこのブログで人間ドックのサービス低下について書いたことの報復だったのかもしれません。
さて本題の読書パートです。このブログでも紹介してきました「自由研究には向かない殺人」(ホリー・ジャクソン著 東京創元社)、「優等生は探偵に向かない」(同)のシリーズがいよいよ「卒業生には向かない真実」(同)で完結です。本作でも前2作同様女子高生ピップが探偵として活躍する展開ではあるのですが、高校卒業後ケンブリッジ大学への進学を控え希望いっぱいの筈のピップの様子が何だかおかしい。なんとピップは前回の事件解決時の辛い経験のトラウマが元で精神的に不安定になってしまい、強めの睡眠薬に依存せざるを得ないという厳しい状況に陥っているのでした。その上、どうやら正体不明のストーカーに付き纏われ、無言電話、匿名の脅迫メールのみならず、自宅近辺にハトの死骸が置かれる等の嫌がらせを受け、身の危険すら感じるはっきり言って推理どころではないヤバい状態となっており、「自由研究~」で光っていた溌溂とした爽やかさは完全に影を潜めております。そんなボロボロの状態でも相棒であり恋人でもあるラビの力を借りながら、自らのストーカーの調査を始めるピップですが、そのストーカーの手口が数年前に既に逮捕され収監中の連続殺人犯のものと酷似しているという不可解な事実に辿り着きます。満身創痍のピップはこの謎を解くことができるのか、精神的な落ち着きを取り戻し晴れ晴れとした気持ちで女子大生になれるのか、相棒ラビとの関係はどうなっていくのか、ブログ読者の皆さんも気になると思いますので是非ご一読ください。そんなことになっちゃうの?!と驚愕する展開で賛否が分かれるところだとは思いますが、シリーズ完結編ということで最後までピップを見守っていただければと思います(笑)。
継続的にこの分厚い通称〈煉瓦本〉を読み続けるのはかなり苦行ですが(笑)、百鬼夜行シリーズもいよいよ第8弾まで来ました。相変わらずタイトルが読めない「陰摩羅鬼の瑕」(京極夏彦著 講談社)は〈おんもらきのきず〉と読むそうなのですが、非常に面白く、中途半端なシリーズ作品の1作であり、かつ簡単には読み通せない大長編であるという不利を覆して第1回の本屋大賞にノミネートされただけのことはある秀作でした。過去4人の花嫁全員が婚礼の夜に何者かによって殺害されるという呪われた由良伯爵家の5度目の婚礼が舞台の本作、長野県白樺湖畔に聳える洋館通称〈鳥の城〉での凶行を探偵榎木津は防ぐことができるのか、京極堂は過去の連続殺人事件の謎を解きいつも通り見事に〈憑物落とし〉を完遂できるのかなどなど読みどころ充分で満足感の高い読後感でした。今回のうんちくは、ハイデガーの「存在と時間」という難解なところから死の概念や死生観に踏み込んでみたり、仏教の隙間に儒教のエッセンスを忍び込ませた林羅山の企みについて解説してみたりと相変わらずバラエティに富んでいて飽きさせません。謎解きにおける世界観の大転換とそこに至る巧妙な伏線の数々はミステリーとしても非常にハイクオリティな内容で京極先生の溢れんばかりの才能に感服いたしました。いよいよ最新刊も含めてあと2冊です。
「墨のゆらめき」(三浦しをん著 新潮社)は老舗ホテルに勤める主人公が自由奔放に見えて少し陰の有る書家に出会い、彼の人となりと文字の持つ力に魅せられ、他人との関り方を少しづつポジティブに変化させていく様子を描いた所謂〈いい話〉です。ただ、いい話であることは間違い無いのですが、しをん先生のこれまで著された数々の名作のエッセンスが散りばめられた総花的な印象も否定できず、もう少し紙幅を割いて書家遠田の人生や美しい文字で記される漢詩の世界を深掘りすれば、物語に奥行きが出てより味わい深い読後感になったのにとやや残念でした。Amazonのオーディブルとのコラボ企画ということなので色々と制約が有ったのかとは推察しますが、(最近こればかり言っていますが)あと最低でも100ページは欲しかった。
ジャニーズ問題で揺れに揺れているメディア界ですが、大晦日のNHK紅白出場歌手が発表となり、金次郎イチ推しの和田アキ子さんは久々の出場が期待されましたが惜しくも選外となりました、残念(涙)。よく考えたら紅組にはあまり関係無かったですね。
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