先週は妻が腸炎を発症して入院することとなり(涙)、てんやわんやでブログの投稿ができずすみませんでした。既に退院し、もうすっかり元気になったのでほっと一安心です。このブログにも書きました前回の武道館2daysの感動が忘れられず、去る11月12日に玉置浩二with故郷楽団10周年Concert Tour2025~blue eggplant field最終日に参加してきました。夫婦揃って初めての訪問となる有明の東京ガーデンシアターでの開催で、5000人収容の比較的新しい施設には武道館とはまた違った趣が有りました。しかも、今回はチケットを奮発した結果アリーナ席の右サイド8列目を確保するという幸運に恵まれ、どんなパフォーマンス体験になるのかとわくわくしながら、18時の開演に向け仕事を早めに切り上げて会場に向かいました。
驚いたことに入場のシステムがすっかり顔認証になっていて、初心者丸出しでスマホに表示されたチケットを掲げまくっていた我々夫婦はやや恥ずかしい思いをすることとなりました(汗)。アリーナは段差が無くて快適と思いながら席に着くと、なんと一番前に3~5列程度のスペシャル席が用意してあり、実は8列目でなく二桁列目であることが判明しややがっかりいたしました。静かに始まった前半は、勉強不足で恐縮なるもよく知らない曲が多く、玉置さんの歌唱力には感動しつつもいまひとつテンションを上げきれない時間帯が続き、このままだと不完全燃焼で終わるのではという不安を抱えながらの視聴となりました。途中で明らかに録音と思われる水のせせらぎのような音と鳥の鳴き声が流れ、一瞬手抜きかと耳を疑ったのですが、なんと桶で水を汲みながらそれを流しつつ、特殊な笛で鳥の声を表現するライブ演奏と気づき、そのナチュラル感とステージ上で汲んだ水を流すだけというシンプルでありながら結果の読みづらい、勇気が必要なパフォーマンスをされていた演者の太陽さんの強靭な精神力に感服いたしました。そうこうしているうちに前半が終了してしまうのかと焦りましたが、♪コールできちんといい雰囲気で締めくくられ、さすがは玉置さんとの感動と共に前半の40分が終了となりました。前回同様周辺にいらっしゃる方は総じて同世代と思われなんとなく安心する一方で、同世代とは思えないハイテンションの方も多く、その激しい視聴パフォーマンスには完全に圧倒されました(笑)。20分と長い休憩を挟むのですが、我々夫婦はきちんと大福を食べライブ仕様の身体に調整しておりましたので問題有りませんでしたが(笑)、信じられない程大量の観客がトイレに立つという中高年ならではの光景は見ものでした。万全の状態で臨んだ後半は(笑)、♪サーチライトや♪じれったい、♪好きさから♪田園、♪JUNK LANDそして♪メロディーへと続く怒涛の展開で息つく暇も無く断続的に涙にむせび、我々が勝手に心配していたコロナの後遺症を全く感じさせない玉置さんの圧巻のパフォーマンスに感動いたしました。妻の隣の女性のオーバーアクションを伴う激しいノリにはやや辟易としましたが、我々と同世代の中年層をこれだけ熱くさせる玉置さんの人気とパフォーマンスのレベルの高さを実感する一場面でもあったと思います。とにかく良かったのがアンコールで演奏された、TBSの日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の主題歌にもなっている♪ファンファーレで、競馬をテーマとしたドラマだけに競走馬生産牧場の有る北海道の雄大な景色と競走馬が疾駆する迫力の疾走感が見事に表現された楽曲に夫婦共々大感動し、帰宅してからも何十回も聴いてしまいました。全般的に満足度の高いライブでしたが、♪田園が前回と比してあっさり終わってしまった点と、ファイナルなのにアンコールが1曲であった点がやや残念ではありました。その心残りから、すぐに次のツアーの申し込みをしてしまいましたので、どうやら我々は事務所の戦略にまんまとはまっているようです(笑)。
さて本の紹介です。「藤原摂関家の誕生」(瀧浪貞子著 岩波書店)では、藤原鎌足に始まり、一族の礎を築いた傑物である不比等を経て、その息子たち4兄弟が南家(武智麻呂)、北家(房前)、式家(宇合)、京家(麻呂)の家系をそれぞれ立ち上げて栄華を誇った藤原氏について、なぜ北家のみが摂関家として他家を圧倒する存在となり、最盛期に道長、頼通を輩出するに至ったかの背景が解説されています。嫡流であった南家や桓武天皇を助けて実権を握った百川の式家などをいつの間にか凌駕し、四家の中で北家が権力を握るに至ったプロセスを全然理解できていなかったというか、さほど気にも留めておらず、漠然と人臣で初の摂政となった良房やその一代前で左大臣となった冬嗣あたりが上手く立ち回ったのだろう程度にしか考えておりませんでした。ところが、この本を読んでほぼノーマークであった藤原内麻呂なる人物が桓武、平城、嵯峨の3帝に仕え、深慮遠謀を巡らせ傍系の不利を跳ね返して長く続く北家の権力基盤を構築した功労者であったと知り歴史の奥深さをまたもや認識させられました。平城天皇の即位の際のごたごたにつけこみ、嫡子相続にこだわらず天皇家の外戚になることを通じて権力を握るシステムの確立に専心した点が重要で、その意味では永らくこの国を動かし続けることになる藤原北家の成功モデルを完成させた知られざる偉人として記憶に留めておこうと思いました。
「飛博」(楡周平著 祥伝社)はビジネスを題材とすることの多い著者にしてはやや珍しく、違法な鳩レース賭博を取り上げる内容となっています。その日暮らしのしがない中年の安治は、テキ屋の元締めであった父の松吉が亡くなった後に、謎のコンサルタントから松吉が知る人ぞ知るレース鳩の名伯楽であったと知らされます。その後、安治は巨額が飛び交う闇の鳩レース賭博に関与することになるのですが、話のスケールはどんどん大きくなって同じく鳩レースが盛んな台湾のお金持ちやマフィアが絡む展開となり先が全く読めません。鳩レースという全く知らない世界の話で新鮮ではありましたが、ちょっとストーリーとしては収集がつかなくなったようにも見え、主人公のキャラ立ちや成長の描き方もいまひとつで、著者の他作品との比較において完成度はやや落ちるというのが正直な感想です。しかし、既に売れっ子作家でありながら新たなテーマにチャレンジする意欲は素晴らしいと思いました。
友人が子供が読んでいた本がなかなかバカにできないクオリティであったと言っていたので、「17歳のラリー」(天沢夏月著 KADOKAWA)と「ヨンケイ!!」(同 ポプラ社)のいずれも青春スポーツ小説を読んでみました。確立しない自我へのもどかしさを抱えながら、他者との折り合いをつけねばならないという不可能命題を突き付けられる多感な時期を迎えた高校生たちが、テニスや陸上といった魅力的なスポーツの引力に身を任せる中で、不要かつ不純なものが削ぎ落とされ自分自身の求めるものに辿り着くヒントを得るという物語で、長々と書きましたが正直面白かったです。中年になっても青春はやっぱりたまりませんね(笑)。
人間ドック終了後も摂生を続けてきた金次郎ですが、妻の6日間の入院中の栄養失調がダイエット効果抜群で1kg痩せてしまい目標達成です(笑)。
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