金次郎、ワクチンの副反応にやや苦しむ

いよいよ職域接種も本格的に始まり、金次郎も7月1日の14時に会社でモデルナ製ワクチンの1回目接種を受けました。当日は体温、体調共に全く問題無く、お昼に同僚とかつ丼を食べやる気満々で接種に臨みました。利き腕でない左手のかなり上の方に注射するということで、当日は推奨の半袖Tシャツで出社し、キャプつばの日向くんのように袖をまくり上げて待機。ガチ日向くんにするためには、左右両方の袖をくるくると折り上げてノースリーブ状態にまで持っていく必要があり、金次郎はやる気だったのですが、それは不要ですと一緒にいた後輩にたしなめられるというお恥ずかしいやる気の空回りとなりました。

接種そのものはほとんど痛みも無く、アナフィラキシー確認の15分も無事終了して業務に復帰、夕方から夜にかけても左腕が軽くピリピリするぐらいの症状しかなく、いつもの踏み台昇降運動も少しやってワクチン恐れるに足らずと勝ち誇って就寝しました。

2日目(7月2日)も午前中はやや眠かったものの、もはや持病である不眠症による睡眠負債と判断し普通に家で仕事をしていましたが、接種からちょうど丸一日経過したあたりから眠気がひどくなり頭が全く働かない状態となります。

どうしようも無いので、やむを得ず1時間ほど仮眠をすることにしたのですが、そこそこ熟睡したにも関わらずその後も眠気は取れず、昼に食べたおむすびも消化できないほど胃が硬直した感じのもやもや感に苦しみ、加えて接種した左腕の筋肉痛は増すばかり、ということで、これはまさか?副反応なの?という悲しい状態に陥ってしまいました。

結局その日は運動はおろか、食欲も湧かず、本も1ページも読めずブログも書けぬまま、夕食も抜きで午後7時に就寝。そして、うまく眠れず午後10時頃覚醒した際には37.5度の発熱と全身倦怠感という状態に。そこから浅い眠りと覚醒を繰り返し、全身の不快な鈍痛に耐えながら3日目の7月3日土曜日を迎えますが、午前中は引き続き症状全部乗せの状態で何も手につかず、お昼にパンを少し食べられるようになったあたりから徐々に回復し、だいたい接種後54時間程度経過したその日の夜には若干の頭痛と肩の痛みを残して他の症状はほぼ解消し漸く普通の生活に戻ることができました。

Twitterからの情報で自称ワクチン博士となっている妻によると、モデルナの1回目接種で発熱する人は4%だそうで、不運を嘆くと共に2回目を受けるのがやや怖くなりました。1回目と2回目の副反応は独立事象であるとの博士コメントを信じつつ、面倒なので予め接種翌日はお休みを取った上で、びびりながら運命の2回目接種に望むことにしたいと思います。皆さんの参考になるかと思いややだらだらと書いてしまい失礼しました。

今回はちょっと毛色の違う本を紹介します。「東京都知事列伝 巨大自治体のトップは何を創り、壊してきたのか」(青山佾著 時事通信出版局)は元東京都副知事で都政を知り尽くした著者が東京都知事の役割、歴代知事の事績と東京都市開発の歴史、都政の課題や直接仕えた知事とのエピソードなどを記したなかなかに興味深い本でした。実は戦後都知事になった人はそんなに多くなく、安井誠一郎、東龍太郎、美濃部亮吉、鈴木俊一、青島幸男、石原慎太郎、猪瀨直樹、舛添要一そして女帝小池百合子と9名しかいません。著者は副知事として長く苦楽を共にした石原元知事への評価が高いように見受けられ、確かに三宅島噴火という大災害をはじめ、様々な場面で発揮される石原氏のリーダーシップには見るべき点が有ると感じました。また、政策実行の観点で鈴木都政、やり易さの点で青島都政の評価が高い一方、美濃部、猪瀬両元知事は性格に難ありで(前者は学者先生で一般人を見下している、後者はワンマンかつ人の意見を聞かない)低評価となっています。意外にも小池知事は政策が実効性はともかく都民のニーズに寄り添っているという点で比較的高い評価がされています。

また、道路、羽田、副都心、防災、地下鉄、築地、オリンピックなど都政の重要なテーマについての歴史や課題がよく分かる内容になっていて、さすがは都行政のベテランが書いた本だと唸らされます。かつては立川や八王子など多摩地区を大副都心として開発し新宿との間に高速鉄道を敷設する計画があったというのは初耳で驚きでしたし、安易に東京メトロと都営地下鉄を統合すべきでないとの著者の持論も納得感有り腹落ちしました。都知事の選挙で選ばれる政治家としての立場と行政官としての立場のバランスを取る難しさは本書で繰り返し扱われるテーマですが、そういうシステムの構造的課題を乗り越えるためにも都知事と都庁に勤務する役人とは忖度無くそれぞれの立場を主張して大いに議論すべきというのはその通りと感じ、そういう素養をお持ちの方をきちんと都知事に選ぶべきと改めて強く認識しました。

同じく東京が舞台ですがちょっと古い話で「「生類憐みの令」の真実」(仁科邦男著 草思社)についても紹介します。最近わりとメジャーになりつつあり、「逆説の日本史」(井沢元彦著)でもしきりに語られる犬公方徳川綱吉名君説ですが、その内容は、国民総殺人者時代から命を重視する時代への転換を果たした先見のヒューマニストというもので、戌年生まれがゆえに犬を偏愛した偏執狂将軍という従来の認識をひっくり返すものでした。

ところが本書では、綱吉が幼少期に明暦の大火で大量の焼死者を目の当たりにした経験を伏線とし、そのトラウマが加持祈祷を重視する公家文化と結びついた結果(綱吉の周囲は母や正妻など公家出身者が多かった)、世継ぎ誕生を願う強い思いが徹底的に自分の周囲から死の穢れを取り除く政策として表出してしまった、という事実が明らかにされ、権力者となるべきではなかった非常に自己中心的な人物として評価されています。更にその評価が、綱吉はずっと右馬頭(うまのかみ)だったから馬に異常に執着しただけ、娘が鶴姫と言う名前だから鶴を含めた鳥類を過度に保護した、などのサイドストーリーで補強され、極めつけに世継ぎを得られなかった後も、今度は儒教に傾倒し江戸の聖域化、自らの聖人君主化を目指し生類憐み関連の布告を出し続けた、理念先行の非常に浮世離れした人物像が協調されさんざんな言われようです。

それなりに過激な意見ではありますが、著者の大量に出された「憐みの令」の内容や違反者の処罰実績などを細かく丁寧に検証している姿勢に好感が持てるので、意外とすんなり理解できますし、何より江戸庶民の実際の生活の様子、そして憐みの令で困り果てている姿が綿密な調査を経て鮮やかに立ち上がっているところがこの本の凄いところだと思います。

その他にも、際限無く増え続ける犬が江戸市民の手に負えなくなると、中野に33万坪の犬収容所を作り、そこにピーク時には10万匹の犬が保護されていたり、カラスが綱吉に糞をかけたが殺せないので大量のカラスを捕獲し羽を切った上で三宅島に島流にするなど信じられない政策も紹介されていてなかなか面白いのでお薦めです。

一風変わった本の紹介はいかがだったでしょうか。下半期は幅広いジャンルの本を読んでいきたいと思います。

投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

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