金次郎、アフリカ文学の原点である「崩れゆく絆」に感銘を受ける

うちの近所の人形町を散歩していたところ、なんとなく見慣れぬ工事現場が新たに出現していて、ここには以前何が有ったかなと思い出してみると、なんとあの親子丼発祥の地として有名な老舗鶏料理店玉ひでの場所でした。工事計画の詳細を見てみると、新たに12階建てのビルとして24年7月に生まれ変わるそうで、あのレトロなお座敷の雰囲気がどう変化するのかちょっと楽しみなような怖いような気分です。

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いよいよ本屋大賞2023ノミネート作品発表!

今年もこの季節がやって参りました。金次郎と宿敵Mによる本屋大賞予想対決のキックオフとなるノミネート10作品発表が予定通り1月20日(金)に行われ、読書家のプライドを賭けた順位予想と読者の皆さんに楽しんでいただけるシャープな選評作成が頭を離れない、緊張と高揚感とストレスを感じ続ける3か月が始まりました。今年はノミネート10作のうち、既読がたったの4作しか無く、これからじっくり読み込んでいくのが楽しみです。構図としてはもはや本屋大賞の常連となった青山先生、凪良先生、町田先生の三羽ガラスに昨年「スモールワールズ」で彗星の如く現れた一穂先生や直木賞を取ったばかりの小川先生、更には人気作を連発している呉先生や寺地先生が挑む構図ですが、残りの3作も超話題作でありどんな結果になるかは全く予断を許しません。フレッシュな面々が並ぶ一方で伊坂先生、知念先生、森美先生などの常連組が選外となっていて競争の熾烈さを感じます。

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金次郎、自らの非常識極まる若気の至り記憶に苦しめられる

歳を重ねるうちに、若かりし頃無知であったこと、あるいは知的好奇心を発揮して自分に関係する様々な物事について深く知ろうとしなかったことを振り返って反省したり後悔したりする機会がどんどん増えて悲しくなります。特にこのブログのネタが尽きてきて、無理矢理に昔のことを思い出そうとすることがより頻繁となった最近はその傾向が更に顕著となり、本当に、涙滂沱として禁ぜず、の心境です(号泣)。本日はそんな悲しい話の中でもとびきりのネタなのですが、金次郎は大学生の頃に旧筑前黒田藩の保有していた資産を基に設立された黒田奨学会(現公益財団法人黒田奨学会)より有難い奨学金を頂戴しておりました。

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【アフター4読書】2022年人気記事ランキング発表!

少しご挨拶が遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。年末のバタバタですっかり書くのを失念していましたが、本屋大賞2023を占う意味でも非常に重要な王様のブランチBOOK大賞が昨年末に発表されました。大賞作品はこのブログでも紹介した「汝、星のごとく」(凪良ゆう著 講談社)でした。この作品は既に読了&紹介済みですが、やや微妙なのは、ブログを読んでいただけると分かる通り本作に対する金次郎の評価が必ずしも高くない点です(笑)。ちょっとストーリーが王道過ぎて新味に欠けるというのが金次郎の印象だったのですが、凪良先生ご自身は王道であるがゆえに細部に拘って描くことを心掛けたとインタビューでコメントされており、金次郎と凪良先生の間に吹く隙間風を感じざるを得ず、トレンドとして読者に支持されている〈面白さ〉についての感覚のずれを突き付けられた格好でもあり、今年のノミネート10作品発表が1月20日(金)に迫る中、来るべき予想対決に向け不安が募る状況です。

さて、毎年恒例の人気記事ランキングの発表です。2022年は合計で21,434件のPVをいただき前年の21,272件から微増となりました。とりあえず減っていなくて良かったです。読んでいただいた皆さまどうもありがとうございました。2023年はもう少しPVを伸ばすことを目標に中身を充実させたいと思います!(昨年のランキングはこちら:【アフター4読書二周年】今年の人気記事ランキング発表!

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