【アフター4読書一周年記念】人気記事ランキング発表!(1~5位)

金次郎家ではテレビを垂れ流し的に見ることがあまり無く、ニュース以外は録画してある番組を見るのがほとんどなのですが、そんなたまにしか見ないテレビでこの数か月気になってやまないCMが有ります。そのCMとは、はいあの〈やっちゃえ、日産〉でお馴染みの木村さんの出演されている一連のシリーズです。最新の自動運転バージョンでは、〈スカイラインなんて自分で走る方が ゼッタイ 楽しい〉、〈でも、意外とさぁ〉、〈こいつの運転も、かなりイケてる〉、〈やるじゃん、プロパイロット〉と次々に繰り出される台詞でじわじわとぞわぞわ感が高まり、とどめの〈追い越しちゃう?〉で言葉にできないざわつきが金次郎の心を支配します。木村さんはカッコいいですし、同世代のスターであることに全く異論無しなのですが、このCMは確実に彼のそういうポジティブで分かり易い一面を売りにしたものでなく、もっと何か得体のしれないものに心の奥底に働きかけられているような焦燥を感じさせられ、新しくて怖いCMだなぁ、と思いながら目が離せなくなっております(笑)。皆さんの印象は如何でしょうか?

前回→【アフター4読書一周年記念】人気記事ランキング発表!(6~10位)に引き続き、いよいよ人気上位記事の発表です!前回の内容を読んだ妻に、どうして10位から発表しなかったのか!、とさんざん詰(なじ)られましたので(涙)、今回はきちんと下位の記事から発表させて頂きたいと思います。

5位:金次郎、中学生になった文学女子への本の紹介に挑戦(2020年6月30日)

改めて紹介した本のリストを眺めていて、大人げないと言うか大人過ぎるセレクションにかなりのKY印象を禁じ得ません(苦笑)。住野先生を気に入ってもらえたことと、大人である文学女子のお母さんに楽しんで読んで頂けたことがせめてもの救いです。とは言え、いずれ劣らぬ名作揃いであることは間違い無いですから、このブログを読んで頂いている未読の方は是非お試し下さい。

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【アフター4読書一周年記念】人気記事ランキング発表!(6~10位)

昨年12月に始めたこのブログですが、試行錯誤しながらどうにか一年続いて参りました。ストックしていたネタの枯渇懸念により、途中からやや更新ペースが落ちてしまったものの、前回分までで計72投稿とそれなりに頑張れたかなと思います。とりあえず、目つきの悪いヤンキーが公園のゴミを拾っているのを見た時のような、あの飲み会担当の金次郎さんが真面目に文章を書いている!、というポジティブギャップによる好印象戦略を継続する意味でも、二周年に向けて楽しんで頂ける記事を書いていこうと思います。引き続き宜しくお願いいたします。

と言うことで、前回のブログの最後に予告しました通り、一周年を記念して、これまでに読んで頂いた回数の多い記事のランキングを作成してみました。金次郎(とその妻)以外にこの順位に興味を持たれる方はそんなにはいらっしゃらないと思いますし、記事の最後に〈いいね!〉ボタンを付けているわけでもないので、どちらかと言うとたくさんクリックされたタイトルランキングのような気もしてきましたが、あまり細かいことにはこだわらず、先ずは以下6~10位の発表です。

6位:ダイヤモンドプリンセスは呪われているのか?(2020年2月21日)

思えばまだこの頃は日本国内での感染者も少なく、他人事感満点の内容となっておりますね。最近レースの機会も無く、目標を見失って料理にはまっている海外準エリートランナー友人へのエールが今は昔、という雰囲気です。最後まで読まないと出てきませんが、マリファナの本についての感想はなかなか良いですね(自画自賛)。

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「イモータル」(萩耿介著)は何度読んでも意味不明

ネットで見つけた記事ですが、なんとアメリカ人の14%がパスワードにcovidを使っているとのこと!毎日10万人以上感染しても気にせずマスクレスの人も多いアメリカらしいと言えばらしいですし、目的不明のフェイクニュースかもしれませんが、その記事にはtrumpが12%、bidenが9%使われているとも記載有り、こちらはなんとなく信じられるような気がします。誕生日やペットの名前を押さえてのパスワードトップは万国共通で鉄板の123456とのことで、やはり人類みな兄弟ですね。

アルツゥール・ショーペンハウエルの「読書について」(PHP研究所)を読み、読書は他人の頭を借りているだけなのでその後の反芻やoutputをしないと無意味、紙の上に書かれた思考とは砂の上の足跡以上のものではない、などなどの厳しいお言葉を頂戴し、本日非常に真面目にこのブログに取り組んでおります(苦笑)。カントを師とし、〈超人〉ニーチェに多大な影響を与えたショーペンハウエルはその後一世を風靡したヘーゲルと激しく対立して不遇をかこうこととなります。彼の〈認識論〉がインドのウパニシャッド哲学から影響を受けたというのはなんともグローバルですが、そういえばそんな小説が有ったなと思い「イモータル」(萩耿介著 中央公論新社)を読み返してみました。現代日本とインド、17世紀のムガール帝国、そして革命期のフランスを舞台に、宇宙普遍の原理であるブラフマンへの思いや憧れに衝き動かされて生きる魂=本質の表象としてのアートマンを描く、古代インド起源のウパニシャッド哲学を題材にした非常に壮大かつよく分からないお話です(笑)。内なる自我の本質たるアートマンを突き詰める中で、真理ブラフマンとの融合〈梵我一如〉を追求する物語が綴られていると思うものの、自分でも何を書いているかよく分からないので、全くナイスな紹介になっておらず恐縮ですが、もう少し修行して三度目読んだら理解できることを信じ、今回はこの辺にしておきます。

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気が早いですが、金次郎は2024年のアメリカ大統領選挙に注目!

ようやく落ち着いてきたアメリカ大統領選挙ですが、アメリカではトランプ大統領をどうしても再選させたくない人々を〈ネバートランパーズ〉と呼ぶようで、英語って面白いとちょっと思いました。日本でも大阪の梅田がバイデンと読めるとか、宇部市のバス停の上梅田がジョーバイデンと読めるとか、福井県小浜市ばりの微妙なフィーバーが少し笑えます。やや気の早い話ですが、金次郎は次の2024年の選挙に注目しておりまして、さすがに81歳になるバイデンさんはちょっと更に4年は難しいと思うので、にわかにブームとなっているカマラ・ハリス副大統領が民主党候補として選挙を戦う可能性も大いに有ると思っています。共和党はと言うと、勿論たくさん候補はいると思いますが、有力候補の一人が前国連大使のニッキー・ヘイリーさん。こちらもインド系の女性ということで、もしカマラvsニッキーという戦いになれば、アメリカの多様性と新しい時代の象徴の選挙になりそうで、今回の白人のおじいさん同士のシルバーな選挙戦とは違った形で盛り上がれるのではないかと今から楽しみにしているところです。ちなみに民主党にはアレキサンドリア・オカシオ=コルテス(通称AOC)さんという、スーパー左翼の女性候補(現在31歳)も一部の人にかなり人気が有り、こちらが出てきてもやっぱり面白い。早く4年後にならないかな、と思ったりする今日この頃です。

さて読書ですが、読もうかなどうしようかな、と何度も迷って遂に読んだのが「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件」(大崎善生著 KADOKAWA)です。闇サイトで出会った3人の男が、全く見ず知らずの女性を金目当てで連れ去り殺害した悲惨な事件を被害者の人生に焦点を当てて描いたずっしり重いノンフィクションです。事件の起こった2007年当時も報道を観て気にはなっていましたが、この本を読み、悩みながらもひたむきに生きようとしていた被害者の方の無念、母一人子一人のささやかな幸せを失った親御さんの塗炭の苦しみの一端を知って、犯人を許せない気持ちは勿論ですが、なんとなくニュースを消費していただけで、事件の後に30万人以上の署名を集めて、一人殺しても死刑にはならない、との所謂〈永山基準〉の壁に立ち向かわれたご遺族の活動も知らなかった自分が非常に情けなくなりました。お母さんにマイホームをプレゼントする夢のためにこつこつ貯めた貯金を守ろうと、犯人の脅しに屈せず暗証番号を絶対に明かさなかった被害者の方の途方も無い勇気にただただ首を垂れるばかりです。彼女の食べ歩きブログが署名活動に使われていた関係でまだ閲覧できるのですが、日常を奪われた無念が胸に迫ってくるようで殆ど読めませんでした。

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金次郎はビジネスパーソンとしてちゃんとビジネス書も読んでいます

今回ちょっと長いのでいきなり本の紹介です。ネタ切れではありませんのでご心配なく(笑)。感想を書くのに骨が折れるのでやや敬遠気味でしたが、たまにはビジネス書的なものも紹介せねばと思い、どうせならと長らく積読となっていた「ティール組織:マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現」(フレデリック・ラルー著 英知出版)を気合で読んでみました。

この本は組織をその発展段階によって幾つかに分類した上で、現在その中でも最も進んだ形態であるとされる〈進化型組織〉に焦点を当て、その仕組みや優れている点について実例を挙げながら解説する内容となっています。

それぞれの発展段階にイメージカラーが付されているのが面白いのですが、原始時代の環境を受け入れるしかない狩猟採集を目的とする組織は〈受動型組織(無色)〉と規定され、呪術的な〈神秘型組織(マゼンダ)〉、そしてマフィアのような〈衝動型組織(レッド)〉と続きます。

現在の日本企業は〈達成型組織(オレンジ)〉から〈多元型組織(グリーン)〉への移行期という大まかなイメージですが、この本で紹介されているのは更にその先の形態である〈進化型組織(ティール)〉ということになっています。ティール色がどんな色かよく分からないので調べると青と緑の中間的な色のようで、何となく自然の多様性を穏かな精神で俯瞰するようなイメージの色かな、という印象です。

〈多元型組織〉への移行に四苦八苦している金次郎のような凡人には、より進んだ組織と言われてもなかなかピンと来ませんが、〈進化型組織〉を象徴する特徴は1.セルフマネジメント、2.全体性(フォールネス)、3.存在目的、ということで、簡単に言うと、ノルマも戦略もリーダーもない少人数のチームの集合体として構成される組織が、組織の存在目的だけを羅針盤に、完全な情報公開と助言システムを活用して、ひたすらに目的達成を追求する、ということのようです。利益や成長が一義的な目標とされておらず、もう一段高い存在目的のレベルで組織の在り方を考えており、営利企業にも非営利組織にも活用可能、株主利益至上主義でなくスチュワードシップに対応している、という点でなんとなく最先端感は出ています。

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