【アフター4読書一周年記念】人気記事ランキング発表!(1~5位)

金次郎家ではテレビを垂れ流し的に見ることがあまり無く、ニュース以外は録画してある番組を見るのがほとんどなのですが、そんなたまにしか見ないテレビでこの数か月気になってやまないCMが有ります。そのCMとは、はいあの〈やっちゃえ、日産〉でお馴染みの木村さんの出演されている一連のシリーズです。最新の自動運転バージョンでは、〈スカイラインなんて自分で走る方が ゼッタイ 楽しい〉、〈でも、意外とさぁ〉、〈こいつの運転も、かなりイケてる〉、〈やるじゃん、プロパイロット〉と次々に繰り出される台詞でじわじわとぞわぞわ感が高まり、とどめの〈追い越しちゃう?〉で言葉にできないざわつきが金次郎の心を支配します。木村さんはカッコいいですし、同世代のスターであることに全く異論無しなのですが、このCMは確実に彼のそういうポジティブで分かり易い一面を売りにしたものでなく、もっと何か得体のしれないものに心の奥底に働きかけられているような焦燥を感じさせられ、新しくて怖いCMだなぁ、と思いながら目が離せなくなっております(笑)。皆さんの印象は如何でしょうか?

前回→【アフター4読書一周年記念】人気記事ランキング発表!(6~10位)に引き続き、いよいよ人気上位記事の発表です!前回の内容を読んだ妻に、どうして10位から発表しなかったのか!、とさんざん詰(なじ)られましたので(涙)、今回はきちんと下位の記事から発表させて頂きたいと思います。

5位:金次郎、中学生になった文学女子への本の紹介に挑戦(2020年6月30日)

改めて紹介した本のリストを眺めていて、大人げないと言うか大人過ぎるセレクションにかなりのKY印象を禁じ得ません(苦笑)。住野先生を気に入ってもらえたことと、大人である文学女子のお母さんに楽しんで読んで頂けたことがせめてもの救いです。とは言え、いずれ劣らぬ名作揃いであることは間違い無いですから、このブログを読んで頂いている未読の方は是非お試し下さい。

4位:金次郎、本の紹介を頼まれてないけどまた紹介+直木賞作「熱源」を読了!(2020年3月14日)

この頃はまだ小学生だった文学少女たちにそれなりに気に入ってもらえて嬉しくなったのを思い出します。特に道尾先生がお好みだったようですが、「カラスの親指」の続編である「カエルの小指 a murder of crows」(講談社)もどんでん返しが連続する道尾ワールド全開の内容でおすすめです。あ、またもや不用意にネタを消費してしまった(汗)。記事後半で直木賞作「熱源」について紹介していますが、年を取るにつれ、自分の中に〈熱〉を感じ、人生の勝負どころに向けその〈熱〉を大切に蓄えておくことの大事さを身にしみて感じます。勿論、心を動かして〈熱〉を生み出す活動も重要で、金次郎にとっては読書がそのためのいい刺激になっています。

3位:金次郎、懲りずに文学少女に本を紹介+楡周平作品を読む(2020年4月26日)

3~5位が全てこの企画で本当に文学女子様様です(笑)。ピアノもやっている弟子たちはきっと気に入ってくれるはず、と思ってリストに入れた中山先生の岬洋介シリーズが狙い通りにはまって会心でした。思えば読書の秋が始まった頃に紹介して以来サボっておりましたので、今年は長くなりそうな年末年始に向けてまたリストを作成させて頂こうと思います。「しゃべれどもしゃべれども」は、ちょっと通勤時間が長い読書好きの友人が好きだと言っていた本なのですが、最近その友人も在宅勤務が増えて通勤機会が減ったので読書量が少なくなったとのことで、本について語り合える友人がそんなに多くないので少し寂しい気分です。

2位:金次郎と宿敵Mによる本屋大賞2020予想対決!(2020年4月1日)

これは二人してかなり真面目に予想して、コメントも何度も推敲して書いた渾身の記事で、今になって読み返してもやっぱり面白い自画自賛やむなしのハイクオリティな内容なのですが、お互い低評価の9位にしてこき下ろした「流浪の月」がまさかの大賞となり、その後もベストセラーとして売れ続けるという情け無いオチのついた、たいへん思い出深い投稿です(笑)。宿敵Mは渡独してしまったので、三菱マテリアルで購入した賞品〈黄金の栞〉は金次郎が敗者であるにも関わらず忸怩たる思いで保管しております。来年1月にはまた本屋大賞2021のノミネート作品が発表されますので、雪辱に向けてノミネート作品の予想にいそしむマニアな今日この頃です(笑)。

1位:コロナの時代にカミュの「ペスト」とデフォーの「ペストの記憶」を読む(2020年4月6日)

まさにコロナの1年を象徴するこの記事がたくさんのviewを頂いて1位となりました!これを書いてから約8か月が経過しましたが、その間に起こった出来事はかなりの部分がこの二冊の中に描写されており、危機的状況における人間の反応というのは当たり前と言えば当たり前ですが、時代や技術が進んでもそんなに変わるものではないなと改めて認識し、歴史的事実もさることながら、様々な歴史的な局面において、人間がどのように振る舞い、それがどのような本質に根差しているのかについて考えることの重要性を実感しました。そういうことも考えつつ、2年目も頑張って投稿していくつもりですが、これからの1年には、もうコロナ以上の問題は起こって欲しくないと思う一方で、イベントに乗っからずにこの記事同様のviewを頂ける記事を書くのは非常に難しいとも思われ、面白く読んでもらえる工夫について年末年始に考えようと決意してランキング終了です。如何でしたでしょうか?

さて、長くなってしまったので本の感想は簡単に行きます。「スマホを落としただけなのに」(志駕亮著 宝島社)を読むとSNSをやるのが怖くなります。なりすましがかなりヤバいので、中年の寂しさからむやみにリクエスト承認するのはNGですね。A/B/Cの三視点が目まぐるしく入れ替わるサスペンスミステリーで展開が早いので、すぐに物語に没頭できる仕組みになっています。金次郎はミステリーとしては第二弾の「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(同)の方がデキは良いと思いますが、この作品では誰もスマホを落としません(笑)。クラッキング、ランサムウェア、ソーシャルエンジニアリング等色々出てくるので、ちょっとITに詳しくなった気分を味わえます。第三弾の「スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス」(同)では初心に戻り再びスマホが落とされます。そんな日常のちょっとしたミスが、北朝鮮によるサイバーテロにまで繋がってしまう大事になるという、なかなか壮大なスケールの内容になっています。全編を通じて、警察内部の描写が潔いほどに適当で、警察小説じゃないからどうでもいい、とのブレない軸に好感を持ちました(笑)。

1年間ありがとうございました!またこれから頑張りますので引き続きお時間有る際に立ち寄って頂けると嬉しいです。

投稿者: 金次郎

読書が趣味の50代会社員です。

「【アフター4読書一周年記念】人気記事ランキング発表!(1~5位)」への5件のフィードバック

  1. 金次郎さん、こんにちは。ABちゃんがお役に立っているようで、嬉しい限りです。今年は厳しい年になりましたが、金次郎さんとお知り合いになれたことは五本の指に入るめでたい出来事! ABちゃんも私も、読書の幅がぐんと広がりました。これからも、よろしくお願いいたします。
    肝心の読書は、実は前回ご紹介いただいたものが捗っておりません… 理由は複数あり、まずは学生の本分である勉学に励んでいること。先日の中間考査もしっかり成果を残しました。あとは、いろいろ寄り道読書してること。学校図書室で「神様のカルテ」シリーズに手を出しました。国語の先生に「僕は『2』が一番好きなんだけど」と話しかけられたらしいです。ちょっと余裕があったときに、似鳥鶏さん「戦力外捜査官」シリーズに手を出してしまったり、米澤穂信さん「小市民」シリーズに手を出してしまったり。『夏』で二人が訣別したときはどうなることかと思いましたが、いやぁ良かった。更には、美容室文庫からもいろいろ。
    「福家警部補」シリーズ、『再訪』まで進みました。特にBちゃん、お気に入りのようです。しかし二人とも「刑事コロンボって何だ??」と。説明不能です。
    「彼女の色に届くまで」は、Bちゃんが先に読み、Aちゃんに「人は死なない。脚註が面白い。後書きが短い泣」と説明。みんな揃って似鳥鶏さんの後書きファンです。
    来週、学校図書室では「上限5冊」という太っ腹週間があります。2人は何を選んでくるでしょうか。

    1. 恵子さん、こんにちは。コメント頂きありがとうございます。こちらもお役に立てているならたいへん嬉しいです。このブログを始めて良かった。読書は自分のタイミングで、出会えた本を楽しく読むのが醍醐味ですから、ご紹介した本は頭の片隅にちょっとだけリストとして置いておく参考程度に、本当に軽い感じで活用頂ければと思います!人気企画なので一方的に紹介はさせて頂きますが(わがまま 笑)。と言いつつ、EVドライブのせいで企画が遅れておりますが、とりあえず、年内に一度E美容室に伺って一冊紹介しときますね。ABさんは勉強して、部活して、読書して、充実ぶりが羨ましいです^^
      ちゃんと「神様のカルテ」では泣いてくれたのかな?絶対に人前で読んではならない本かと思います。それとも、最近の子は、本読んで泣くとか意味わかんない、とか言い放つのでしょうか。。。金次郎家は子なしなのでイメージ湧かず、です。
      引き続き宜しくお願いします!

      1. 先日、E美容室に行きまして「次回の予約、次が金次郎さん奥さまですよー」と個人情報を教えていただきました。なんと! しかし接触は8割減らしましょうのご時世なので、待ち伏せせずに帰ってまいりました。
        そして相変わらず、美容室文庫からどんどん本がまわってきます。「おいしくて泣くとき」を返却したら、次は「和菓子のアン」が。先にきた「国宝」は我が家で越年です。
        太っ腹図書室からは2冊しか借りてきませんでした、大したものない、と。酷い… 恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」と、辻村深月さん「かがみの孤城」を。なぜ「かがみ~」を選んだのかと聞いたら「ポップで紹介されてるなかで一番厚い本だった」 字がいっぱい書いてあればいいようです。

  2. 師匠! Aちゃん担任(社会担当)から課題が出ました!
    綿矢りささんです。

    Aちゃんが「蜜蜂と遠雷」を読んでいると
    担「厚いの読んでるな。辞書かと思った」
    A(違うもん)
    担「東野圭吾はやめたの?」
    A「読むのがなくなりました」
    担「村上春樹は?」
    A「ないです」
    担「村上龍は?」
    A(春樹さんの隣に並んでる人だな)「読んだことないです」
    担「今度、綿矢りさ読めよ」

    この担任、とにかく口が悪い。一人称「オレ」二人称「お前」三人称「あいつ」。続く文章は、もちろんそれに見合う内容だそう。発行されるお手紙や、面談の様子などなかなかの切れ者なのですが、いかんせん言葉づかいが…
    あ、脱線しました、というわけでAちゃんが「何読んだらいいのかなぁ」というので、お薦めを教授願います。

    1. 恵子さん、こんにちは。コメント頂きありがとうございます。また、お返事遅くなりすみません。妻とニアミスだったとのこと、我々夫婦はあそこにいりびたっておりますので、コロナが落ち着いた頃には読書サークル総会の機会が有るかもしれませんね。ちなみに今日も伺います(笑)。
      さて、暴力教師全盛期に学生生活を送った身としてはやや懐かしさすら感じる先生ですが、30年が経過してもそういう先生は化石的に存在しているのですね(暴力はさすがに無いと思いますが)。綿矢りさ推しがかの先生の個人的趣味なのか、教育方針に乗っ取ったものなのか分からないものの、とにかく「蹴りたい背中」が年頭に有るのは間違い無いでしょう。青春や恋愛といったチープな言葉で一括りにされることを徹底的に拒む思春期の尖ったリアルを見事に表現した芥川賞にふさわしい名作です。あとは金次郎の趣味ですと、「手のひらの京」、「ひらいて」、「憤死」というところでしょうか。でも全部そんなに長くないのでAちゃんは好まないかも(笑)。「生のみ生のままで」は長編ですが、過激な同性愛をテーマにしていてちょっとそぐわないかな。それとも社会担当だけに社会派のネタでこれを意図しているのか?
      教えて頂いた「戦力外捜査官」シリーズが面白く、5作全て読みました。後半は〈戦力外〉感がどんどん薄れてますがストーリーが凝っていていいですね(後書きも良し)。惜しむらくはドラマ化で、ビブリアの剛力さん同様、海月警部の武井咲さんはかなりイメージと違いますね。
      長くなりましたが最後に、今年は本当にお世話になりました。良いお年をお迎え下さい。

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