これまでもちょこちょこ書いておりますが、5月に入ったぐらいから不眠というか中途覚醒というか、まともに夜寝て朝起きる、というリズムが乱れ、2~3時間眠ってはパッチリと眼が冴えるというやや辛い状態になる日が時々発生していました。
日光に当たっていないせい?、運動不足?、知らぬ間のストレス?、などと原因に思いを巡らせて、散歩をしたり、暑いのを我慢してカーテンを開け放ったり、呼吸法を試したり、眼が冴えても頑張って布団の中で羊ではつまらないので、学生時代の部活を思い出して、走り幅跳び1本、走り幅跳び2本‥と100本ぐらいまで数えてみたりと試行錯誤してみたものの、結局徒労に終わりました。走り幅跳びカウントはなんだかとても疲れた上に眠れないので最悪でした(苦笑)。
そうこうしているうちに、5月も終盤となり、この症状がもう1か月も続いており、このまま悪化したらどうなってしまうのだろう‥とやや不安になりましたが、なんとなく最近長めに眠れるようになってきた感じなので原因は結局不明ですが一安心です。ご心配をお掛けしました。ちょうど異動の時期と重なっているので、まさか緊張?、とも思いましたが、さすがにそれはないかな。でも、自分のことはよく分からないというのがたくさんの小説で語られている事実なので、そういう自分もいるのかも、と思ってストレスをいつの間にか溜め込んでいるような事態にならぬよう気を付けます。
さて、そんな不規則な生活の中、朝の2~4時ぐらいに読書をすることが多かったのですが(苦笑)、中途覚醒と戦いながら読んだ本をいくつか紹介します。
「コンビニチェーン進化史」(梅澤聡著 イースト・プレス)は、我々の暮らしに欠かすことのできない存在となった、ビッグ3に代表されるコンビニエンスストアの起こりから現在に至る産業史をコンパクトにまとめて解説している内容で、コンビニの歴史と金次郎の人生がほぼ重なることもあり、非常に興味深く読めた一冊でした。
元々は米国チェーンストアのモデルを輸入するところから始まっているのですが(セブンイレブン・ローソン)、既に大型スーパーが24時間営業を実施していた米国ではこれを補完する小型版としてコンビニが求められていたのに対し、日本ではイトーヨーカドー・ダイエー・SEIYUなど大手スーパーチェーンによる、パパママショップに依存していた流通の構造改革という形でコンビニ展開が勧められたところが特徴的で、それぞれ工夫してこの米国モデルを本邦市場に適合させていった歴史がよく分かります。
ミニストップはソフトクリームが美味しいですが、マクドナルドやケンタッキーなどのファストフードがシェアを増やしている市場環境に対応しつつ先行しているセブンやローソンを追いかけるためにファストフードとコンビニの複合というモデルで展開した、というのは、ファストフード店がどんどん増えて行く光景を少年時代に経験した金次郎には印象的なお話でした。イオングループ総帥の岡田元也氏が初代店長だったというのは面白い。
震災後、我々の生活を支えるインフラとしての機能が注目されるコンビニですが、書籍が売れなくなったことによる店内動線の変化への対応、女性と高齢者を取り込むための試行錯誤(ローソンはPBのパッケージデザイン一新していますね)、24時間営業を巡る加盟店との対立、ECとリアルの融合、など生き残りに向けた様々な課題が山積している点も解説有り、明日からコンビニに行くのがちょっと楽しみになりました。
「ぬるくゆるやかに流れる黒い川」(櫛木理宇著 双葉社)は連続殺人事件の被害者遺族である二人の女性が、犯人が逮捕後直ぐに自殺してしまったため明らかにされなかった事件の背景を調べる中で、犯人一族の秘められた闇を知るに至り、その事実を消化する過程で自分と向き合い、やるべきことと対峙して前に進む、という物語です。
海外への出稼ぎを強制され、必死に働いて帰国しても虐げられた女性たちの悲しい歴史に光を当てると同時に、無自覚にいると気づかぬうちに女性差別(に限りませんが)を潜在意識に刷り込まれかねないネット上での無責任なやり取りの危うさに改めて警鐘を鳴らしています。
少し脱線ですが、以前読んだ「大航海時代の日本人奴隷:アジア・新大陸・ヨーロッパ」(ルシオ・デ・ソウサ著 中央公論新社)を思い出しました。この本は、イエズス会や各修道会の資料、裁判記録や教会に残る結婚証明や異端審問の記録を丹念に検証して、16-17世紀に世界中に散らばった日本人の痕跡を探し出すというなかなかすごい本です。商人、奴隷、解放奴隷としてではありますが、400年以上昔に現在のフィリピン、マカオ、インド、モザンビーク、スペイン、メキシコ、ペルーで日本人が足跡を残した事実に逞しさを感じつつ、痛ましい気分にもなりました。年季奉公と同じノリで終身奴隷にされた人もたくさんいたようです。。。スペインには慶弔遣欧使節の子孫であるJapon(ハポン)さんがたくさんいる村があるようで驚きです。
他にも「猫を棄てる 父親について語るとき」(村上春樹著 文芸春秋)を読んで「国境の南、太陽の西」(村上春樹著 講談社)とシンクロしたり、「難事件カフェ」(似鳥鶏著 光文社)で軽いタッチのミステリーを楽しんだり、「サンズイ」(笹本稜平著 光文社)で重厚な警察小説に浸ったり、と色々読んだのですが、力尽きたので感想は次回以降ということにいたします。
GWも有り、夜中に起きていることも有り、ということで5月は現在32冊読了と好調です。6月以降はさすがにちょっと減ると思いますが。