読書家金次郎、文豪にあやかる初夏の伊豆行(中編)

前回は食事の前に足だけ部屋の露天風呂につかってリフレッシュしたところまで書きました。その後直ぐに夕食となり、身体ポカポカの状態で食事フロアに向かったところ、Aさんご夫妻と我々の4人のみという贅沢な個室が用意されており一気に期待が高まりました。全11品の盛りだくさんなメニューは、いきなり最初の箸付から、胡麻豆富・鮑・雲丹・キャビア・美味出汁・山葵、続く前菜が、魚素麺・いたや貝小柱・豚角煮・磯つぶ貝旨煮・紅葉南京・鯵手綱寿司・鱚南部揚げ・デラウェア霙和え(お料理の表記はメニュー通り)と大変豪華で驚きました。その後も桜海老や鮎など地元のものから和牛ステーキなどどれを取っても期待以上の満足のいくクオリティで、温泉旅館にありがちな単純に新鮮さと量とで勝負というような雑な感じでなく一品一品にきちんと仕事がしてあるところにも非常に好感が持てました。

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